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射撃練習をしました

2020.11.06

コラム

11月からの狩猟期に備え、東城射撃場(広島県庄原市)にて射撃練習会を実施しました。 冬場、狩猟期はくくり罠でのイノシシ捕獲が増え、止め刺しを猟銃で行う機会が増えます。

猟銃でイノシシの止め刺しを行う際は、頭部に照準を合わせ、正確に当て、さらに撃ち抜く必要があります。間違って胸部や腹部に着弾した場合、イノシシの商品価値を下げたり、イノシシそのものが廃棄処分となってしまう可能性もあるため、我々イノシシ肉生産者は、射撃技術も必須スキルとなります。

射撃練習会は、実際の止め刺しシーンより長い距離、30メートル先の動かない的を狙う静的射撃で行います。

一般的な飛んでいる皿を撃つクレー射撃とは、使用する弾も標的の狙い方も違ってきます。

いわゆる、FPSゲームの「的に狙いをつけて撃つ」ではありますが、実際の猟銃は甘くありません。30メートルの距離は静的射撃では短いのですが、猟銃を構え、狙いをつけてピタッと止まるには大変な努力が必要です。

猟銃は4kg程度です。皆さんが実際に持つ機会はないと思いますが、非常に重く感じます。しっかり構えても、呼吸や心臓の鼓動などに合わせて、狙いが的の周辺でゆっくりと揺れてしまいます。ゲームではボタン一つで引き金を引けますが、実際の銃の引き金を引くときには、力も入りますし、引き金を引く動作で狙いがずれることもあります。

狙いがあったタイミングで、すっと引き金を引くのが理想。上級者は、『闇夜に霜の降るごとく』などと表現しますが、うまくタイミングを合わせるだけでも練習が必要です。

そして引き金を引くと、弾が発射されるのですが、反動を上半身で受け止めることになります。正しい姿勢(肩付け、頬付け)を取らないと、1~2発撃つだけで簡単に胸や肩を痛めます。

大きなイノシシと対峙した際に、焦らず、落ち着いて止め刺しを行えるように練習は非常に大事な仕事だと考えています。

【追記】
狩猟期の1頭目がくくり罠でした。練習の成果もあり、頭部にきれいに着弾し止め刺しが成功!!良かったです。

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