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豚熱発生に伴う当社の対応について

2023.06.07

コラム

2023年5月2日のお知らせ「おおち山くじら、イノシシ肉の減産および生産見合わせについて」にも記載した通り、当社の食肉処理施設の近隣で豚熱が発生しております。

これに伴う当社の対応について現状の報告を致します。

 

・猪の食肉利用に関して

美郷町内の約3分の2程度の地域は感染確認区域(豚熱陽性個体が見つかった場所から半径10㎞)になってしまいました(2023年6月7日時点)。この感染確認区域内で捕獲された猪は、全頭PCR検査をして陰性証明を得ないと食肉利用ができないことになっています。

そのため、現在は感染確認区域外で捕獲された猪のみ、食肉処理をしています。しかし、今後、豚熱陽性個体が発見され、豚熱感染確認区域が広がることが予想されます。

当社としては、島根県の家畜保健衛生所に指導やアドバイスをもらい、感染確認区域内で捕獲された猪も処理施設に受け入れ、全頭PCR検査を行い、陰性証明を得たうえで食肉の出荷ができるよう、仕組みを構築する予定です。

感染確認区域位置図(島根県より)

https://www.pref.shimane.lg.jp/industry/norin/choujyu_taisaku/index.data/20230606CSFmap.pdf

 

・猪肉の出荷状況に関して

上記の通り、現在、通常通り猪を食肉利用ができるエリアが減少してしまい、猪の捕獲頭数が減少しています。猪肉を購入希望のお客様には、冷凍している在庫を販売させていただいておりますが、入荷よりも出荷が超過となり、一部の部位では欠品が出ている状況です。ご不便、ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。ご理解ご協力の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

・社員の配置転換に関して

株式会社おおち山くじらには4名の常勤スタッフがおります。しかし、現状の猪の処理頭数ではこの人員の雇用維持が難しい状況です。そのため、猪の処理頭数が回復するまでの期間、提携する事業所に人員の配置転換することとなりました。1名は北海道新冠町にあるエゾ鹿の食肉処理施設(株式会社北海道食美楽)へ、もう1名は神奈川の小田原市で小田急電鉄株式会社が運営するハンターバンク事業の手伝いをするために関東へ一時的に拠点を移しています。いずれも当社関連会社の業務に携わっており、島根県の豚熱の状況が落ち着いてきた後に、おおち山くじらの食肉事業に復帰する予定です。

 

上記、2023年6月時点での近況報告となります。自然を相手にする生業のため、状況が見通せない部分も多々ありますがどうにかおおち山くじらの食肉事業を存続できればと考えております。

ご不便をおかけいたしますが、ご理解ご協力の程、どうぞよろしくお願い致します。