ニュース

おおち山くじらでは町内で獲れたイノシシの皮をなめしてレザーとして活用しています。

１頭の猪からイノシシ肉を生産する過程で、様々な副産物が得られます。その一つであるイノシシの皮ですが、これを捨てるのはもったいないため、傷が少ない、大きい、形が良いといった品質の良い皮を厳選し、塩漬けして保管し、なめし加工を行い、イノシシレザーを生産するようにしています。
イノシシレザーは美郷町の青空クラフトの皆様の手仕事で名刺入れ等々様々な商品に生まれ変わっています。

美郷町は養蚕業が盛んで、各家庭でお蚕さんを飼育していた時代があります。当時の縫製技術が残っており、レザー商品作りに生かされています。イノシシレザーの自然な風合いと手縫いの丁寧な作りが大評判となっており、いつも品薄の状態になっています。

さて、今回のイノシシレザーは新処理場が稼働してから初めてのなめし加工でした。イノシシの皮は天然由来で、なめし方法も天然素材を使用した製法です。

したがって、色味や風合いにそれぞれ特徴がでてしまい、バラつきが大きくなります。毎回のことですが、なめしを依頼している工場からレザーが戻ってきて、確認するのはドキドキしますが、今回も綺麗に仕上がっていました。

このレザーからどんな商品ができるのか今から楽しみです。
なめしを委託している『やさしい革』さんと美郷町、青空クラフトの皆さまの取組は下記動画でも紹介されています。こちらも、是非ご覧になってみて下さい！