食肉処理場の道具について

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おおち山くじらで使用している食肉処理用の道具類ですが、お客様やハンターの皆様、同業他社様から多くのご質問をいただきます。より衛生的な解体処理や、効率化を目指して、様々な工夫をして取り入れている道具類ですが、こちらのページでまとめてご紹介いたします。皆様の参考になれば幸いです。
(徐々に拡充していきます。)

 

1.刃物(ナイフ)

おおち山くじらでは解体作業に合わせて4種類のナイフを使い分けています。

 

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① 骨スキナイフ

内臓摘出と剥皮で使用しているナイフです。 誤って腸を破らないように、刃の先端はちょっと工夫をしています。

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② スキニングナイフ

剥皮で使用しているナイフです。 丸みを帯びたイノシシの体に、湾曲した刃をうまく沿わせることで、肉に脂身を残したまま皮をはぐことができます。

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③ 脱骨ナイフ

脱骨で使用しているナイフです。 尖った刃の先端を骨と肉の間に刺し入れ、骨に沿って断ち切ることで、骨に肉が残さずに骨をはずすことができます。

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④ 筋引きナイフ

大きな塊の肉を切り分けたり、肉の形を整えるのに使用するナイフです。 長い刃渡りを使って、引き切ることで切断面をきれいに仕上げることができます。

 

 

2.のこぎり

解体中、骨を切断する作業では、のこぎりを2種類使用しています。

 

① 電動背割のこぎり

剥皮後に、枝肉を半身に分割するために使用します。 人力でイノシシの背骨をまっすぐに切るのは非常に危険です。 電動のこぎりを使うことで、尻尾から首の付け根までの背骨をスムーズに縦にカットします。

 

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②胸骨のこぎり

内臓摘出の際に、胸骨を前正中線(中心線)に沿って切るために使用します。 先端部にバンパーがついていて、挿入すると抜けにくく、内臓を傷つけることなく切断できます。

 

 


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